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ペルソナ4Gの評価

   

駄文シリーズ第八弾。

本日レビューするのは「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」。
私は無印はやっていないので、ゴールデンは何が追加されたものなのか知らない。
よってこのレビューは比較ではなく本作の絶対評価となる。

良い点

ストーリー

殺人犯を暴くというサスペンスものだが、ネタバレされたら嫌だなという程度には、ストーリーを楽しめた。
自分自身の弱さと向き合って成長してくという部分については、三十路のおっさんの私ではもう共感できないが、中高生プレイヤーにとっては丁度いいテーマだと思う。

キャラクター

ギャルゲーとして評価するなら、ヒロインたちは魅力的なのではなかろうか。
1人としか付き合わないのであれば、誰を恋人にするのか悩む余地があるのだろう。
私はそこらへんは興味ないので、最初に好感度がそこまで来たヒロインを選んだが。

悪い点

戦闘がつまらない

このゲームは一般的に高評価のようだが、大きな欠点がある。
それがこの、戦闘のつまらなさだ。

何がつまらないのか、一言で言うと、簡単すぎる。
適度にレベルを上げていれば(ダンジョンで遭遇する敵シンボルをすべて倒して進んでいれば)、ボス戦は強い技を連発してるだけで勝ててしまう。ラスボスも同じく。
じゃあ、低レベルプレイ(もしくは難易度ハードを選択)すれば?と思われる方もいるかもしれないが、そういう問題ではない。
どういうことか、説明しよう。

RPGの戦闘の楽しみは、大きく2つに分けられる。
それは、戦闘前の準備と、戦闘中のコマンド選択。
ゲームによってどちらが重視されるかは違っていて、例えば有名所で言うと、ドラクエはコマンド選択重視、FF5は戦闘前の準備重視だろう。
前者の場合は、戦闘中の敵味方の状態を総合的に判断して、臨機応変に攻撃・回復・バフデバフをすることが求められ、味方の状態異常をすぐ治すか放って置くかなどの判断ミスが全滅につながり、なるべく敵が通常攻撃をしてくれることを祈ったりとか、ドキドキしながらコマンド入力を決定し、最後まで気が抜けない。
一方、後者の場合は、ボスに合わせて装備やアビリティを準備したら、その段階でもう勝負は決しているというものだ。
勿論、万全な準備をした上で、コマンド選択もミスれない、両方大事なものも存在する。そうなると難易度が高くなりすぎるので、あまりそういうゲームは多くないが。

ペルソナ4はどちらかと言うと、戦闘前準備型だろう。
私がそう思う理由は、戦闘中に取れる選択肢の少なさだ。
主人公を除いて、各キャラクターは1人1つのペルソナを持っている。ペルソナは全部で8つのスキルを覚えることができる。大体8つの内半分はパッシブスキルを割り当てるので、戦闘中に使用できるスキルは4つ程だろう。
多くのプレイヤーはその4つを内1~2つはザコ敵掃討用スキル(全体物理・全体属性魔法)にするのではないだろうか。
よってボス戦でコマンド選択できるスキルは1~2となる。大体は単体物理・単体魔法・回復だろう。
戦闘中取れる選択肢は、通常攻撃(ボス戦ではまずしない)か防御か、アイテムを使うか、スキルを使うかなので、やれることが非常に少ない。
このことから、戦闘中のコマンド選択における戦略性が重視されていないことが分かる。

では、戦闘前準備重視型として、どのような準備ができるだろうか。
メガテンシリーズでの典型例として、例えばボスが炎属性系なら、仲間全員に炎耐性(反射・吸収・無効)をつけて、ブフ系の魔法を覚えさせる。
主人公はそのようなペルソナを用意すればいいだろう。
しかし、仲間に関してはスキルが固定なので、ボス相手に有利なスキルを揃えることは出来ない。
本作でできることは、会話イベントをこなして親密度を上げることで起こるペルソナ強化のみ。
限られた期間の中で効率よく親密度を上げていく、このゲームでプレイヤーが頭を使う部分はここだけなのだ。

要するに、このゲームには戦闘準備に於いても、戦闘中に於いても、戦略性が殆どない。
戦略性がないならレベルが全て。
故にこのゲームはレベル上げさえすれば勝てるので、戦闘が簡単で単純でつまらないのだ。

マップが少ない

多ければいいというわけではないが、主要マップ(3区画以上あるマップ)が高校と商店街しかないというのは流石に少なくないだろうか。
せめて駅前はもう少し充実させるとか。

女主人公がない

本来は、女主人公がないからマイナス評価ではなく、女主人公が選べるならプラス評価なのだろうが、前作のペルソナ3ポータブルでは女主人公が追加されていたので、今作でも追加されて当たり前という感覚になってしまう。
女主人公があれば2周目はそっちを選ぶので、より周回プレイが楽しめるのだが、残念だ。

まとめ

vitaでおすすめのRPGはと聞かれたら、このゲームの名がよく上がるようで、実際私もネットでそのような意見を見てこれを買ったわけだが、正直言ってゲーム性は高くなく、純粋なゲームとしての面白さで考えれば、少々過大評価されているのではなかろうか。

完成度は高く、多感な時期にプレイしていたら一生思い出に残るようなゲームになっていたかもしれないが、大人がやって楽しめるようなものではない。
RPGはストーリーが大事で戦闘はおまけ程度としか思ってない人にとっては名作となるのだろう。
ライトユーザー向けで幅広い層に受けがいいゲームというのは、ガチのゲーマーにとっては微妙であることが多い。
ペルソナ4 ザ・ゴールデンはそのような作品だ。

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