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戦ヴァル3の評価

   

駄文シリーズラスト

本日レビューするのは「戦場のヴァルキュリア3」
私はプレステ3を持っておらず、戦場のヴァルキュリア2はあまり評判が良くなかったので(主に単位システム)、シリーズ初プレイ作が戦ヴァル3であった。
なので、無印・2と比べてどうかというレビューではなく、これ単体での感想。

良い点

ゲームシステム

これが一番の評価点。
今までSRPGといえば、マス目上を移動して敵に接近し、攻撃を仕掛け、倒しきれなければ反撃されるという、このようなシステムが基本であった。
それが戦ヴァルでは、AP(移動力)が尽きるまで自由に3Dフィールドを走り回り、敵に近づくとこっちが攻撃しなくてもそれだけで迎撃されるという、サードパーソンシューティングに近い作りとなっており、SRPGの新たな形を作り出したと言っても過言ではない。
銃による攻撃においても、銃を構えると照準が表示され、それを敵に合わせて弾を撃つのだが、「射撃」というパラメーターによって、照準の大きさが変わり(それが高いほど小さい)、一度の攻撃で数発~数十発撃つ弾は照準内の中でバラける。つまり、近づけば近づくほど、狙った場所に当てやすくなり、「射撃」が低く、照準が相手の頭より大きいキャラでヘッドショットを狙うと、全弾クリティカルにならなかったりと、SRPGの命中率という概念をこのように使うというアイデアは素晴らしい。

難易度

このゲームは難易度が高く、いい加減にプレイしてもまずクリアできない(イージーモードにすればそんなことはないが)。
戦略性が非常に豊かなので、一見無理ゲーに見えるマップでも、編み出した戦術が上手くハマれば、呆気なくクリアできたりと、ゲームバランスは良くできていると言える。

ボリューム

メインミッションが100近くあり、フリーミションやサブミッションが60くらい。
シミュレーションゲームなので、1つのミッションをクリアするのに結構時間がかかる。
よって、私のプレイ時間は50時間を超えた。
マップの使い回しは少なくないが、毎度求められる戦略が違うので、この長さでも私は最後まで飽きることはなかった。

悪い点

チュートリアル

シリーズ初プレイだと、チュートリアルを終えても、いまいちゲームシステムが掴みきれない。
そして何となくのままゲームを進めていき、第3章の最後でミッションの難易度が跳ね上がり、難しすぎてクリアできず途方に暮れることになるだろう。
未プレイ者にはもう少し丁寧にチュートリアルをしてほしかった。
結局私は、クリア後、ニコニコでスーパープレイ動画を見て、そこで初めて、背後から攻撃すれば必ず当てられる(正面や側面からの攻撃だと、ランダムで回避される)ということを知った。

バトルポテンシャルシステム

兵種ごとにバトルポテンシャルというものがあり、例えば偵察兵ならば、索敵というポテンシャルがあって、敵を発見すると射撃がアップする。ランクアップして上級偵察兵になると、耐性アップ、最終ランクの偵察猟兵になれば、更に迎撃耐性というポテンシャルを習得できる。一つの兵種を極めると、3つのバトルポテンシャルが使えるようになるわけだ。
本作では兵種は自由に変更できるので、次に突撃兵に転向させたとしよう。すると、突撃兵で使えるバトルポテンシャルとは別に、1つだけすでに覚えた別兵種(この例で言えば「索敵」「耐性アップ」「迎撃耐性」)のポテンシャルを追加でセットすることができる。ここまでであれば、何も問題はない。
バトルポテンシャルにはハイポテンシャルというものがあり、これは通常のものとは取得方法が違う。具体的にどうすればいいかと言うと、例えば「急所攻撃」というポテンシャルが欲しければ、偵察兵のポテンシャルと、突撃猟兵のポテンシャルを取得すればいい。
さて、ではハイポテンシャルを取得したとして、セットできるポテンシャルは1つだけだ。偵察猟兵を経て突撃猟兵までランクを上げた時、そこで初めて「急所攻撃」が手に入るわけだが、突撃兵に転向した段階ですでに「迎撃耐性」を使えるようになっているのだから、1つしかポテンシャルをセットできないのであれば、「急所攻撃」が「迎撃耐性」を超えるものでなければ取得する意味がない。
ハイポテンシャルの多くが猟兵のポテンシャルよりも魅力的ではないので、わざわざ取ろうと思えないのは、セット枠が1つしかないからだ。だったら、通常ポテンシャルとハイポテンシャルは別枠にできなかったのだろうか。
更に上にはスーパーポテンシャルがあって、これは4つの兵種をマスターしなければ取れない。通常プレイで最後まで進めたら、2つの兵種をマスターし、3つめの兵種の途中あたりで終わるだろう。スーパーポテンシャルはかなりやりこまないと取れない。しかしやはり、セット枠は1つなので、ハイポテンシャルよりもちょっといい程度では、かなりの時間を費やしてわざわざ取ろうとは思えない。
セット枠を3つにして、ポテンシャルが多すぎるとぬるくなるというのであれば、その分だけ本編クリア後のミッションの難易度を上げてくれれば、よりやりこみプレイを楽しめたのではないだろうか。

まとめ

3しかやってないが、ストーリー的にはそんなに問題はない。
結局、3の後に2もやって、1のプレイ動画も見たが、ゲームシステムはやはり新しい3が一番良くできている。
もしもプレステ4今後買うことがあれば(多分無いが)是非戦ヴァル4もやってみたい。

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