IQ120の口コミ

病院・鍼灸・整体等、八王子周辺のものをレビュー

メタルマックス4の評価

   

駄文シリーズ第二十弾

本日レビューするのは「メタルマックス4 月光のディーヴァ」
隠れた名作と言われているが、本当に面白いのか、だったら何故知名度が低いかなど、私がプレイした感想。
ちなみに私は過去作はやっていないので、メタルマックスシリーズはこれが初。
しかし、ストーリー的には4だけやっても特に問題は感じられなかった。

良い点

自由度

最近(2010年代)のゲームにしては自由度が高い。スーファミの名作(ロマサガとか)を思い出す。
最序盤は一本道だが、序盤の大きなイベントを超えたあたりから、自由度が跳ね上がり、最早どこに行ったら良いのか分からなくなるレベル。
メインストーリーは博士の救出だが、そんなものは無視して、順番とか関係なく好きなように街を巡れる。
一般的なRPGのように、許可証がないと関所が通れないから、お使いイベントをこなさないと先に進めないということがない。
ここまで自由なゲームは久しぶりにプレイした。

賞金首

賞金首というものがいて、酒場とかで張り紙を見ると倒せばいくら貰えるか書いてあり、実際に倒して報告すれば、その金額が貰える。
このゲームはとにかくお金がかかり(車本体やパーツが高額)、金策に苦労するのだが、賞金額が貰えて嬉しい絶妙な設定になっているので、倒し甲斐がある。
賞金首はイベント戦のものと、ワールドマップ等でランダムエンカウントのものがある。上で述べたように自由度が高いので、どんどんワールドマップを先に進んでいくと、強い賞金首とエンカウントしてボコボコにやられる。そのため、街から街への移動は緊張感を伴い、そのドキドキ感を楽しめる。
また、ワールドマップでの賞金首との戦闘中、ランダムで他の賞金首が乱入してくる。一体だけを相手にするならどうにか勝てるが、それが二体になると全く歯が立たなくなる場合も多いので、乱入してこないかの緊張感も楽しい。

戦闘システム

戦闘システムが特徴的で、町中などでは主人公たちは生身で戦うが、それ以外は基本的に車(バイク)に乗って戦う(車が壊れると、その中から出て生身で戦うことになるが、賞金首などの強い敵とはその状態で戦うと1発でやられる)。
車は、本体・Cユニット・エンジン・武器から成るので、それらを組み合わせて強いものを作るのだが、そのカスタマイズ性が非常に高く、このシステムは車の改造とかが趣味の人には堪らないのではないだろうか(私は全く興味がない)。
まず、車本体は、買ったりイベントで入手したりする。そして、エンジンを詰むのだがこれの積載量が重要で、それぞれのエンジンは何トンまで動かせるかが決まっていて、その重さの分だけ、武器と装甲タイルを積める。例えばエンジンの積載量が50トンで、車本体と、車を動かすのに必要なCユニットと、エンジンそのものの合計が5トンだとしたら、残り45トンを攻撃用と防御用にどう割り振るかを考える。重さとは別に、車には幾つまで武器を乗せられるかが、種類ごとに決まっているが、強い武器ほど重く、載せられる上限数分強い武器で揃えた結果、それで44トン使ってしまったら、装甲タイルは1トンしか載せられないので、ちょっと攻撃されただけで車が壊れて、主人公たちが外に投げ出されてしまう。
逆に5トンの武器をひとつだけ載せて、残り40トン分を装甲にまわせば、かなりの高耐久となるが、それだと攻撃面が貧弱すぎて使い物にならない。強い武器ほど弾数が少なく、残弾がなくなれば攻撃できなくなり、載せている大砲系の武器全発射などのスキルも、大砲1つしか積んでいないなら、通常攻撃と変わらない(6つ大砲を載せてれば、1ターンに6発攻撃できる)。
ここらへんのバランスを考えて、理想のカスタマイズを拘りだすと、物凄くやりごたえがある。

戦闘バランス

自由度が高いゲームなので、地道にレベルを上げて強敵を倒すと言うよりも、いい武器を揃えて、敵の弱点を突けるパーツ構成で戦えば、低レベルでも勝てる。
逆に何も考えずに適当なカスタマイズで臨むと、全然勝てないという、良い感じに調整された戦闘バランスだと思う。
また、RPGが下手で、どうしてもレベル上げが必要な人には、囮寄せというスキルがあって、それを使えばエリアごとに好きな敵を選んで戦闘ができるので、経験値の高い敵とだけ戦えて稼ぎがとても楽。

悪い点

歩く速さ

全体的にマップが広いわりに、移動速度が遅い。結構な時間をかけて奥の方まで進んだのに何もなくて戻るときとか、この遅さはまあまあイライラする。

乗車

街に入るときなど、入り口に車止めがあったりすると、そこで自動的に車から降りるのだが、用事を終えて車に戻る時、車に重なった状態でボタンを押せば、今まで乗っていた車に戻ることができるのだが、しばしばそれがうまくいかない。
そうなるとメニューを開いて、それぞれ仲間と車を選んで乗せ直しをしなければならず、面倒くさい。

まとめ

システム面にて多少の不満点はあったものの、ゲームとしての完成度は高く、面白かった。確かに隠れた名作だ。
しかし、どう考えてもライトユーザーも好むような一般受けする作品ではないので、これからもずっと隠れたままだろう。

adtes




 - ゲームレビュー