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ブレイブリーデフォルトの評価

   

駄文シリーズ第十五弾。

本日レビューするのは「ブレイブリーデフォルト フォーザ・シークウェル」

私はブレイブリーデフォルト フライングフェアリー(これの完全版が本作)は未プレイなので、評価は単体として。
レビューにあたって、微ネタバレを含むので、未プレイの人は注意されたし。

良い点

ブレイブ&デフォルト

このゲームの最も特徴的なシステムがブレイブ&デフォルト。戦闘でデフォルトコマンドを使用すると、そのターンの行動を次のターン以降に回すことができる。一方、ブレイブはそのターンの行動回数を増やし、すでにデフォルトで行動回数を貯めていればそこから、貯めていなければ次のターン以降から前借りすることができる(前借りされたターンは何も行動できなくなる)。
このシステムにより、このゲームでは1ターンに最高4回まで行動ができるという仕様になっている。これをどう活用するのかと言うと、例えば3回デフォルトし、次のターンに3回ブレイブして4回行動で、1つ目の行動を2ターン攻撃力アップのアビリティを使い、2~4回目の行動は攻撃スキル。更に次のターン、3回ブレイブして4回行動で4回攻撃。そうすると攻撃力がアップした状態で7回攻撃ができるので、普通に毎ターン攻撃するよりも圧倒的に火力が上がる。
回復役のキャラは最初に3ターンデフォルトして、常に3回分行動を貯めておき、不測の事態に備えると言うことができる。
また、アビリティによっては、行動回数を2回以上使うものがあり(デフォルトしていない状態で使うと、次のターンの行動を前借り)、それらの組み合わせなどで、戦略性はかなり豊かなものとなる。

戦闘面の快適性

このゲームは戦闘速度を最大4倍速にできる。ジョブの数が多く、アビリティポイント稼ぎに多くの雑魚を狩る必要があるが、4倍速なら戦闘のテンポがとても早いのでそれほど苦痛にならない。
また、戦闘中のユーザーインターフェースに於いても、ブレイブとデフォルトというよく使うコマンドは、十字キーでコマンドを選択して決定ボタンを押さなくても、LRボタンでショットカット入力ができたり、Yボタンを押せば前回と同じ行動を選択したことにできたりと、ゲームの仕様上1ターンでのコマンド選択が多くなりがちだが、その部分でストレスを感じないようなユーザーインターフェースになっている部分はとても評価できる。

ソーシャル要素

ソーシャル要素があることが良いのではなく、ソーシャル要素が本編の邪魔をしていないのが良い。
ノルエンデ村復興という、ミニゲームと言うほどでもないものがあり、ノルエンデ村を復興拡張するためにどの障害物をどかすのかや、武器屋などの店のどれをレベルアップするのかなどを選べるのだが、それらの作業が完了するのに数十時間かかる。それがフレンドコードやすれ違い通信で、友達の数だけかかる時間が割られる。
私は家で一人でプレイしているので、この機能は実質的に使えないが、そもそも必要がない。使わないことを前提にレベルデザインがされている(少なくとも私はそう思う)からだ。
あったほうが良いのではなく、あってもなくても変わらないレベルでソーシャル要素を留めている点は評価できる。

悪い点

シナリオ

攻略サイトでも伏せ字にされるなどしてネタバレ防止に注意を払われている本作のストーリー。巷では比較的高評価のようだが、私から見ればこのくらいは普通。この程度で評価されるほど、他のゲームのシナリオの質が低いことが問題だと思う。
さて、それでこのゲームのシナリオ何が悪いのかと言うと、話そのものがどうということではなく、このシナリオのせいで同じことを何度も繰り返さなければいけなくなっているところだ。
クリスタルを割る部分なんかは、演出上必要とはいえ、あれを何度もやらされるのははっきり言ってだるい。

ブレイブリーセカンド

戦闘中、ブレイブリーセカンドというものを使うと、行動回数が増えたり、ダメージの上限が9999から99999になるのだが、私はチュートリアルの1回しか使わなかった。これをやるにはSPというものが必要で、貯めるには長時間3DSをスリープさせるか課金するかしなければいけないのだが、私は毎回電源を切るタイプだし、課金なんてもってのほか。
ということで、SPはずっと0。ボス戦では一度もこの機能を使えなかった。
しかし、使わなくてちょうどいい戦闘難易度だったので、初心者救済用のシステムだと考えれば、まあ良いかといった感じ。

まとめ

王道的なRPGとしては良作。完成度も高くていいゲームだと思う。
FF5と比べるとどうかと言えば、私はタブレットで初めてFF5をやった上で、どちらが面白いかと聞かれたら同じようなものと答える。
スーファミでやった人からしたら、思い出補正が入るので、なおさらFF5は超えられないのだろう。
バトルシステムに於いても、FF5のように最小戦闘回数縛りでこのゲームがクリアできるかと言うと、おそらく不可能。それはつまり、FF5の方が戦闘の調整がより練られているということだ。
タイトルの言葉遊びをやりたいがために、あえてFF5に似せたというのであれば、そのコンセプトは否定しない。
しかし、そういうことをせずにFF5とは違ったジョブシステムにすれば、ブレイブ&デフォルトシステムがある分、もっと面白いゲームになったような気がしてならない。

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