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妖怪ウォッチの評価

   

駄文シリーズ第十一弾

本日レビューするのは「妖怪ウォッチ」
有名な作品なので、多分面白くはないだろうなとは思いつつも、発売から4年経ったあたりで一応プレイしたその感想。

良い点

世界観の完成度

「世の中には目には見えない妖怪がいたるところに存在し、そいつらが影響を及ぼすことによって人間にも悪いことが起こり、妖怪ウォッチという妖怪を見えるようになる道具を持った小学生が、それを使って良い妖怪と協力して、悪い妖怪を退治していく」という設定で、子供受けをピンポイントで狙ったゲーム作品としては非常に良くできている。
これは売れるだろうし、これだけ流行ったのも理解できる。
私が子供の頃に妖怪ウォッチというゲームがあったら、絶対に欲しがったに違いない(実際、ヨーカイザーにかなり嵌っていたし)。

街中を走り回って、虫を探すように、木の上や車の下などを妖怪ウォッチを通して見ることで、妖怪を見つけるといったコンセプトは、とても子供心を擽るだろう。
細かい部分、例えば横断歩道を赤信号で何度も渡ると、鬼が出てきてボコボコにされるとか、そういうところも良い。

悪い点

メインストーリーが短い

サブクエストなど、ストーリーに関係ないことを積極的にしなければ、10時間ほどでエンディングに行ける。
攻略情報とか見ずに、色々悩みながらやってこの時間は、ちょっとボリュームが少ないと言える。

妖怪を仲間にするためのシステム

ポケモンと比較してみよう。ポケモンではモンスターをゲットするには、弱らせてからモンスターボールを投げるという手順だ。相手が倒れない程度に絶妙にHPを削りつつ、眠りや麻痺にして、あとはひたすらボールを投げる。そのためには削り要員と状態異常要員が必要となる。もし相手が伝説のポケモンであれば、ボールを投げている間にこちらがやられないよう、高耐久のポケモンも必要だ。そして、ボールを投げたとき、3回揺れた後、カチッと音がすれば、晴れてゲットとなる。1回の揺れでボールから出てきてしまうこともあれば、3回目の揺れ後、あと一歩のところで出てしまったり、欲しいポケモンがボールに入っている時間、ずっとドキドキしていられるのだ。
一方の妖怪ウォッチはと言うと、完全ランダム。戦闘後、運が良ければ仲間になるし、悪ければ何も起きない。ただひたすら、目当ての妖怪を狩り続けることしかできない。これはつまらない。
プレイヤーが前もって準備しておけることといえば、妖怪が仲間になりやすくなるスキルを持っているやつを一匹パーティーに入れておくことと、仲間にしたい妖怪の好きな食べ物を用意しておくことだ。
そしていざ、欲しい妖怪とエンカウントしたら、少しでも仲間になる可能性を上げるため好物を投げて、後は倒すだけ。相手が複数体パーティなら(大抵そう)、いらない方の妖怪が仲間になったりもする。駄目だったらエンカウントからやり直し。単純作業なのでただただ面倒くさい。
運が悪ければこれを30回とか繰り返す必要がある。
たった一匹でこの手間なのだから、パーティー6枠分集めるとしたら凄く時間がかかる。
ストレスなだけで何も楽しくない。

戦闘の戦略性が乏しい

このゲームの戦闘システムは、6体編成のパーティーで妖怪を円状に配置して、3体が全面で戦い、円を回すことで戦闘員を交代させていくというものだ。
具体的に言うと攻撃役の妖怪A,B,Cと回復役の妖怪D,E,Fを交互にA,D,B,E,C,Fと配置したとしよう。初期戦闘員はA,D,Bで攻撃役が2匹だが、右に回せばF,A,D、左にD,B,Eとなり、回復役が2匹となる。このように戦況によって戦闘メンバーを入れ替えて戦っていく。
単純に6匹選ぶだけでなく、それらをどう並べるかも重要になってくるので、一見戦略性が高そうに見えるが、実はそんなことはない。
ボス妖怪相手に、どう戦略を工夫しようが、結局圧倒的火力の前では為す術がないので、勝ちたければレベルを上げるしかない。低レベル縛りプレイをできるような類のゲームではないだろう。
逆にレベルさえ上げれば、どんな編成にしようが勝てるので、パーティの組み方は、戦略ではなく好みで決めて良い。
時間をかけて高ランクの妖怪を集めて、時間をかけてレベル上げをしてクリアするゲームだ。
このようなRPGに私は楽しみを見出すことはできない。

戦闘のアクション要素

戦闘中に味方の妖怪が状態異常を喰らうと、タッチペン操作で回したり球を打ったりして回復させるのだが、ボス相手だとそれを何回もやらなければならず、面倒くさい。これがあることによって戦闘が楽しくなっているとは思えず、必要性がわからない。

まとめ

世界観は良くできているが、システム的には未完成だと思われる部分が多くある。
しかし、時代は違えど初代ポケモンもやはりそういう部分があったので(ゴーストタイプと虫タイプの技とか)、きっと妖怪ウォッチもシリーズを重ねるごとに洗練されていくのだろう。
特に拘りがないのなら、初めてやる人は最新作から入ったほうが良いのかもしれない。
しかし、いずれにせよ、大人がやって楽しいゲームではないので、私は今度、二度と妖怪ウォッチをプレイすることはないだろう。

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