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蒼天堂治療院(北辰会)の口コミ(国立)

   

以前から東洋系の鍼治療に興味があり、別記事にてここがオススメとのコメントを頂いたので、3回通った感想。

ここ(北辰会流)の特徴としては、丁寧な診断と、たった1本の鍼しか打たないところだろう。
それらについて詳しく書いていこう。

まず、問診票が多い。3枚。書くのに15分位かかった。
そして問診は1時間近く話す。長い。
正直な感想として、こんなにいるか?

最初の方で今までに受けた治療を聞かれ、私は漢方と答えた。
「どこで出してもらったんですか?」
「漢方内科です」
「じゃあ、診断にあまり時間かけなかったでしょ?」
院長のこの発言から、自分は中医専門でやってるけど、漢方内科は基本西洋医学だからこの分野では格下、みたいな上から目線を感じ、私は若干の反感を覚えた。
そこでの診察は20分程だったので、ここくらい丁寧ではないと言えるかもしれない。
しかし、そもそも丁寧って何だ?
長く時間をかければ丁寧なのか?
最終的に蒼天堂治療院で出された結論は、肝の昂ぶり。
漢方内科と一緒だ。
同じ答えにたどり着くのであれば、時間が短かったほうが優秀ではないのか。

続いて、他の治療として、ブロック注射を挙げた。
「効きましたか?」
「変わりませんでした」
「良かったですね」
「??」
効かないのの何が良いのか。
「悪化する人もいますからね。変わらなくてよかったです」
良かったですねと、したり顔でその一言だけ先に言うあたり、西洋医学を小馬鹿にしているのが分かるだろう。
それと同時に、この人は私も舐めているなと。
私の言うブロック注射が効かなかったと、そこら辺の老人が言うそれとでは、重さが違う。
ここに来るような患者の場合は、せいぜい腕神経叢ブロックだろう。神経根と頸部硬膜外ブロックまでやっている私を、そこまで聞きもせずそれらと同一に扱う、その診断力には疑問を抱かざるを得ない。
勿論、東洋医学的にはどっちも同じと言うのであれば、それはそれでいいと思うが。

私は今まで、自分のやっている治療法が世界一だと驕り高ぶっている愚か者を、何人も見てきた。
そういう人はいざ治療し始め、症状が改善されないとなると、患者のせいにする。自分の信じている技術が至らないという現実から目を背けるのだ。
一方で、医者なのに西洋医学の限界を早々に認め、他分野の様々な治療師(鍼師や整体師)とも協力し、患者を治すためなら何でも行える懐の深い人もいた。
医療に携わるものとして、どちらが尊敬できるかは、言うまでもないだろう。

診断が終わり、治療。
事前の情報の通り、1本だけ、足の親指の付け根に、鍼を打たれた。
それから、十数分放置され、脈や舌の変化などを見てから、今度は背中に1本鍼を。
また20分くらい放置。その後鍼を抜き、更に10分程放置。

これにて終了。
金額は5000円(内2000円は初診料)。
さて、効果の程は、この日の肩の調子は、ここ半年で一番悪かったのだが、治療後は平均レベルまで改善。
このページと同じ基準の数値で表すと8→6に。
これは凄い!たった一度でこんなに変わるとは!
次やって6が5になれば、最高記録!
早速明後日に予約、そして治療、さあ結果は!?
人生そんなに甘くない!!
6は6のままっ!
まあ、そうだろうと思っていたが。

ここで私が考えなければいけないのは1つ。
今まで何をやっても痛みのレベルが5まで減ることはなかったので、おそらくここでも6よりは下がらない。
では、初回8→6になったということは、7以上の痛みの時にここに行けば、毎回6に下がるのだろうか。
下がったとして、6は何日間持続するのだろうか。
治療後1周間6でいられるのであれば、毎月12000円で痛み6の生活を送ることができる。
それなら金額的にはありだ。

検証のため、暫く時間をおいてみる。
翌週、痛みは7に。
1週間は持たないようだ。
3、4日で戻ってしまうのであれば、コスパが悪いので、これ以上続ける気にはならないが。
2回目の治療から6日後、3度目の鍼。
結果は7が7のまま。
6にすらならないのかよ。

結論、初回の効果は気のせい。他の要因(多分急激な気温の変化。+長時間おとなしく横になっていたから)が重なって、変化があったように見えただけ。
これ以上通う価値なしと判断し、通院終了。

ここで文章を終わりにしてもいいのだが、聡明な閲覧者の中には、
「あんたの肩が変わらなかっただけで、他の人は違うかもしれないじゃないか。こんな感想じゃ参考にならん」
そう思われる方もいるかもしれないので、もう少し続けよう。

3回目の治療の際、2回目に何も変わらなかったと伝えたが、やることは前回と同じ(背中に鍼1本)だった。
そこに私は不信感を覚えた。
会計時に、
「そこの本(待合室の棚にある北辰会創始者の本)に肩こりだったら2~3回で治ると書いてありましたが、今回3回目で治ってません。どれくらいで治りますか?」
私はあなたの診断力に疑問を持っていますよという意での発言であるが、返答は
「そう焦らない。じっくり治していきましょう。散歩はしてますか?」
「してません」
「じゃあ治りません。散歩してください」
このやり取りを最終判断として、私は院長の治療師としての能力は高くないと結論づけた。
もしも最後の治療で7が6になっていれば、多少考えは変化したかもしれないが、そんなこともなく。

何故能力が高くないと思うのかと言うと、まずは思考の浅さ。
問診では、やたらと私のメンタル面に問題があるという方向に持っていきたい感があり、丁度このとき頭の粉瘤のせいで一部分が剥げていたのも、最初からストレスと決めつけてかかっていたりと、この人は視野が狭いのではという懸念を持たざるを得なかった。
西洋医学を馬鹿にしている点や、院長ブログの内容からも、物事の本質を捉える力が足りてないように思える。
長時間の問診で患者の状態をよく知り、それに合わせて鍼を打つのが北辰会の治療であるなら、最初の段階で間違っていたら話にならない。
診断力の高い医者であれば、初診で私の難治度を理解し、一筋縄ではいかないことを告げてくるか、治療を拒否される。
この院長は普通の肩こり患者と同じ扱いをした。
難治を見抜けなかった時点で、すでに失敗しているのだ。

それから、治療師としての環境。
待ち時間が多いので、そのの間に他の患者の会話を聞いていたのだが、環境が温いのでは?
(おそらく)近所のお婆ちゃん二人が、マッサージにいくような感覚で、仲良く通っていたりとか、若い女が胃腸炎になっちゃいましたー、とか。
馬鹿かと。胃腸炎なら普通に病院に行けよ。そしたら点滴と抗生物質で1日で治るわ(実体験)。
それでも病院ではなくここに来るのは、院長が好きなのだろう。
そういう患者が非常に多そうに見えた。
自分のことを慕ってくれる患者に囲まれて、のうのうと治療をしている人に、難しい病気は治せない。
とても、ふじた診療所の次に来るような治療院ではなかった。

以上により、蒼天堂治療院は難治患者が行くような所ではないというのが私の考えである。
一方で、軽症者や年寄りが健康維持の為に通うのであれば、悪くないだろう。
毎月会費を払ってスポーツクラブに行くよりも、同じ金額で月に2回~3回ここで鍼を打ってもらう方が調子が良いと言う人も少なくない筈だ。
鍼1本で3000円は高いと感じる人も、費用対効果で考えると、決して高額ではない。
私が治療を受けた感じでは、血行の改善効果は高いように思える。
様々な慢性症の中で、軽微なものだったらそれなりに良くはなりそうだ。

ここまでで蒼天堂の話は終わり。
続いて軽く北辰会について。
蒼天堂で治らなくても、北辰会のトップの人になら治せるのかという所。
2回目3回目と予約時間から20分も待たされたので、その間に北辰会会長の本を読み終えたが、この人の治療を受けてみたいという想いは湧かなかった。
北辰会そのものもやはり西洋医学を下に見ていて、自分たちの治療が一番。
その割に、できることは完治ではなく緩和。
西洋医学では治せない病気も、症状の緩和はできる。
逆に、西洋医学なら治せる病気も、症状の緩和しかできない。
この本の出版年が2009年だったので、C型肝炎の患者の話なんかも載っていたが、今では飲み薬で簡単に治ってしまう。
東洋医学は西洋医学の補完でしかないことを認めるべきではなかろうか。
本の内容からは、私は北辰会に魅力を感じることはできなかった。

最後にまとめとして。
せっかくコメントで紹介してもらったのに酷評っぽくなってしまったが、私の症状に合わなかった(難しすぎた)だけで、他の治療院と比べたら蒼天堂は良い方だと思う。
東洋医学の鍼治療も、物凄く上手い人なら、もっと治療効果を出せる可能性は十分にありそうだ。
ここでの初回治療後、夜、眠りがかなり浅くなり、翌日、前立腺炎悪化するという、トリガーポイントの時よりも強い変化があったので、それを正しい方向に使えれば、症状改善も期待できるかもしれない。
お灸もまだ受けたことがないので、引き続き東洋系の鍼灸情報を求む。

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