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選挙で良い候補者の見分け方

   

もうすぐ(八王子は4月下旬)統一地方選ということで、私が考える良い候補者の見分け方について。

主に市議選についての話ではあるが、他の選挙にも当てはまる要素も少なくないので、自分で候補者を見分けられない人(めんどくさくて見分ける気すら起きない人)は読んでみて頂きたい。

候補者が多すぎて選べない選挙

国政選挙であれば、基本的には消去法で自民や維新という決め方になるが、市議選などはそうはいかない。
例えば私が住む八王子では、候補者の数は50人超。推薦を含めれば、自民系候補だけでも10人はいる。
全体から反日政党の候補を除いても、20人弱が残る中で、誰に投票したら良いのだろうか。

心理学では7(個人差+-2)を超える選択肢を提示されると、人は選ぶことをやめてしまうと言われているようだが、これを読んでいる皆さんも心当たりはあるだろう。
バレンタインにチョコを買おうと、百貨店の物産展に行ったら、店が多すぎて選ぶのがめんどくさくなり、もうゴディバでいいやとなってしまうあれだ。
市議選も同じで、やたら数は多いが、どの候補も大して変わらないし、選ぶのめんどいから投票自体やめちゃおうかなんて思ってしまうのも無理はない。

しかし、政治の現状に不満を抱いているのであれば、そこで投票権を放棄してはならない。
私が今から教える方法で選別すれば、候補は多くても5以下に絞れる。
ここまで少なくなれば、そこから選ぶのはそれほど苦にはならないはずだ。

若い人か女性候補を選ぶべき?

誰に投票していいか分からなかったら、とりあえず若者か女性の候補に入れよう、そんな馬鹿げたことを抜かす輩もいるが、それは大きな間違いだ。
政治家の大半はジジイなので、若者や女性に票を入れたいという気持ちは分からなくもないが、そうやって安易に投票先を決めるのはやめよう。

若者の問題点

老い先短い年寄りが、どうせ自分はもう生きてない何十年後の未来を考えて政治をしてくれるとは到底思えない。だから若者に任せるべき。
この考えはもっともである。
しかしだからと言って、あまりも若すぎる人に任せるのも危険だ。
25歳の候補者がいたとしよう。
大卒であれば、社会に出て3年程度しか経ってない。そんな人に社会の問題点が深く理解できているだろうか。
そして何よりも危なっかしいのが、議員報酬。
ちょっと大きい市の議員では年収が1000万円を超える。
普通の人が企業に務めて、その額に達するまでには、途方のない努力と時間が必要とされる。
それが議員になってしまえば、4年という期限付きであるとはいえ、20代半ばでもその年収。
調子に乗ってしまう可能性が非常に高い。

一方で、60歳の定年まで勤め上げた候補はどうだろう。
酸いも甘いも噛み分けた豊富な社会経験値や、責任感と継続力が期待できる。
また、その年齢の人にとっては、年1000万という議員報酬は決して高いものではない。
過去にそれと同額かそれ以上稼いでいた人も少なくはないだろう。
金銭面において調子に乗っておかしくなる危険性は、若者と比べるとかなり低いのではないだろうか。

ここで私が言いたいのは、じゃあおじさんに投票しようということではない。
なるべく若者に投票するべきではあるが、そいつが本当に大丈夫なのか見極めろ、と。
必ずしもすべての場合に当てはまるわけではないが、基準としてはやはり経歴・学歴を見よう(それで判断するのが一番簡単)。
旧帝の理系であれば、30までに年収1000万はそこまで特別なことではないので、この程度の議員報酬でおかしくなることはない。
文系でも、大手コンサルやメガバンクを3年で退社して、地方議員に立候補なら、私は任せても大丈夫だと思える。
しかし、マーチレベルの大学しか出れないような奴が20代での立候補は、非常に危うい。
余程強い信念を感じられない限りは避けたほうが無難であるが、あなたはその信念を感じ取る力を持っているだろうか。
大半の有権者は持っていない。自信を持ってはいと言えないのなら、その候補者に投票するのはやめておこう。
優秀な候補者は優秀な有権者が選んでくれる。
平凡な有権者がしなければいけないことは、入れてはいけない候補者に入れないことである。

女性だから入れるもNG

女性候補もだいたい同じである。
女だから良い悪いじゃなく、その候補者の中身を見なければならない。
もしも男女の権利が互いに相反するものであるならば、問答無用で男女の議員数を同じにしなければならないが、日本はそうではない。
男性議員の方が圧倒的に多い中でも、妊婦加算はおかしいという声がちゃんと上がってくるのだから、無理矢理女性議員の数を増やさなくても大丈夫だ。

それよりも、若くて見た目が多少良いだけで大した信念も無い女が当選してしまうと(前回の八王子市議選がまさにそれで、結果支援者からのセクハラが辛いと、一期で引退表明)、有能で志の高い女性候補がやる気を無くしてしまうので、そういう投票はやめよう。

良い候補者の条件

やっと本題。
良い候補者とはどういう人なのかが、簡単に分かる方法がある。
それは、悪い候補者と逆のことをしている人と考えればいい。
悪い候補者とは、当選することが何よりも一番大事だと思っている奴らだ。
議員になりたいだけで、その後のビジョンなんて持っておらず、市民のために働くつもりもサラサラない。
そんな市議については、個人名を挙げて実際にそいつと話した内容を書くとまた長くなるので別の機会にするとして、当選したいだけの候補者の特徴は1つ。
老人志向である。
若者はどうせ投票に行かないので、老人に媚びる。
選挙カーと公約から、そういう候補を判別しよう。

選挙カーを走らせる奴には投票するな

これもまた長くなるので、詳細は別ページにするが、なんとなく分かるだろう。
朝から晩まで選挙カーで名前を連呼する候補は人間の屑である。
こういうことをする人間にまともなのはいないので、もしも住宅地で選挙カーが騒音を撒き散らす場面に遭遇したら、その候補者には絶対に投票してはいけない。
ただし、駅前などでの演説はこれとは別の話なので注意。

公約に老人の福祉を書く奴には投票するな

選挙公報やポスターに公約が書かれているが、老人にポジティブな文言を掲げている候補者は選択肢から外そう。
「お年寄りも子育て世代も安心して暮らせる社会」そんなものは予算的に無理。
できるのはどちらか片方だけ。
日本の未来を考えた時、ここでは一旦老人を切り捨てなくてはならない。
そのお金を若者に回し、数年後に経済が上向いた時に、そこで再び老人を助ければ良い。
他に手はない。
しかし、正直にそう言うと、老人からの票が入らないので、当選したいだけの候補は言えない。
たとえ多くの有権者を敵に回しても将来のために正論を言えるような候補者でないなら、そんな奴には投票する価値はない。

これら2つの条件に当てはまる候補者を除外すると、もう片手で数えられるほどしか残らないだろう。
その人達は、少なくとも当選することが全てだとは思っていないので、良い候補者である可能性がある。
これが私流の簡単な判別方法だ。

実際に前回の八王子市議選挙で、政党フィルターを通した後、このようにして絞ったところ、約50人中1人しか残らなかった。
皆さんにも是非試していただく共に、現在の老人偏重がここまで酷いという現状を痛感して欲しい。

まとめ

長くなったので要点整理したものを。

前提:旧民主や共産などの候補者は除外する
1:住宅地で拡声器を使う候補者は除外する(聞く価値のある話をしていると感じたら、除外しなくてもいい)
2:選挙公報に老人福祉を掲げる候補者は除外する
3:残った中から経歴がしっかりしている人を選ぶ

たったこれだけ。
簡単でしょう?

運悪く一人も残らなかったとしても、一番マシな候補者へ。

とにかく、選挙には行こう。
政治家に責任を果たせと言うのならば、まずは私たち有権者が責任を果たさねばならないのだから。

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