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市議選は投票する価値がないのか

   

私が選挙権を手にしてから十年余り。
今までに2回だけ、投票に行かなかった選挙がある。
2012年の八王子市長選挙と2011年の八王子市議会議員選挙だ。
どちらも地方選挙なので、大した影響はないと思い、また特に応援している候補もいなかったので(市議選に関しては、候補者全員を見ることすらしていなかった)、スルーした。

しかし私は、それが間違いであったことに気づいた。

統一地方選シーズンという事で、今回は、市議選で投票することがいかに大事かという話。

馬鹿でも当選できる市議会議員

日本の地方議員の質は非常に低い。
国会議員でさえあの様なのだから、その下級職である市議なんて、それはもう酷いものだ。
党員票だけで当選できてしまうため、大半が無能である。

私は前回の市議選の時、西山まさるという候補が駅前で演説をしていたので、絡みに行った。
何故そんなことをしたのかと言うと、そいつの事務所が当時のアパートの近くにあり、選挙戦の最中は毎朝うるさくて大変迷惑していたからである。
無所属の新人候補ということで(自民推薦ではあるが)、もしも期待できる人であるなら、多少うるさくても我慢する気になれると、意気込みを聞かせてもらうために話しかけたのだ。
そして私は、彼から返ってきた言葉に驚愕した。

「市議になってどうしたいか?」
この質問に彼は
「八王子を元気にしたい」
こう答えた。
ふわっとした回答に呆れつつも
「他の地方都市に比べたら、八王子は元気がないと言う程ではないのでは?」
「私の目からは元気がないように見える」
そこはもう主観であり、データをもって他都市と比較して否定できるだけの知識も私は持ち合わせていないので(そもそも本来は、候補者側が「〇〇のようなデータがあるので八王子は元気がないと言える」と言わなければならない)、そういうものとして話を続ける。
「では、元気にするために、市議になって具体的にどのようなことをするのですか?」
「それはなってみないと分かりません。市議になってからでないと、何ができるかが分からないので」

あまりの酷さに私は絶句した。
普通は逆だろうと。
例えば、八王子に元気がないので、もっと若者を呼び込みたい。空き店舗の目立つ通りを若者向けのお洒落ストリートにするために、ショップやカフェなどを開業したい若手起業家を誘致しよう。そのためには、30歳以下を対象にした期間限定の家賃補助や減税が必要だ。自分が市議になってそういう制度を提案しよう。
このように、やりたいことが市議にならなければできないから、立候補するのではないだろうか。
あまりの薄っぺらさに、こんなんで毎朝近隣住民に迷惑をかけているのかと、私は強い怒りを覚え、こいつみたいな候補者は落選させなければならないという思いに駆られた。
この男が、私が市議選に興味を持ったきっかけと言えるかもしれない。

選挙戦最終日には、夜8時を過ぎた後も、拡声器を使わなければ法律上問題ないと、後援者が集団で、西山まさるをお願いしますと大声を上げながら、住宅地を練り歩いていた。頭空っぽの候補とそれをルール違反すれすれで応援するゴミ共が悔しがる様が見たくて、落選を願いながら、私は他の下位当選しそうな候補に投票したが、結果は当選(もちろん、私が入れた候補も当選)。
自民党の推薦があれば、こんな奴でも当選してしまうのが、地方選挙なのだ。

組織票の力を少しでも弱めるために、私たちは絶対に市議選挙に行かなければならない。この意味では、国政選挙よりも重要だと言えるのではないだろうか。

組織票の恐ろしさ

八王子市議選であれば、約3000票を取れば当選できる。
この数字について考えてみよう。

首都大学東京(東京都立大)の南大沢キャンパスには5000人の学生がいる。
もしも博士課程の首都大生(被選挙権は25歳以上)が八王子市議に立候補し、シルバー民主主義へのアンチテーゼを掲げて、キャンパス内の学生に投票を促したらどうだろうか。この中だけで6割を取れば当選である。
政治に興味がある層には、真面目に政策を語り、無い層にはおふざけで(ヒトラーのコスプレをして選挙ポスターを取り、スローガンはおっぱいぷるんぷるんにするとか)アピールをする。
SNSで他大の学生にも、面白いことをやっているからと、投票を呼び掛ける。
これを本気でやった時、実際にどのくらい得票できるかは分からない。
住民票を移していない学生も少なくないし、首都大生はノリが悪いので連帯感もそこまでは期待できないかもしれない。
それでも、3000票というのは、場合によっては当選してしまうのではないかと思わせるような数字ではないだろうか。

勘の良い人は、すでに私の言いたいことに気づいているはずである。
そう、八王子には創価大学があるのだ。
首都大生が協力して、一人の候補者を市議会に送り込もうとしても、それが上手くいくとは限らないが、創価大生が同じことをやれば、確実に成功する。
現実に創価大学単体でそんなことをやる意味はないが(学会全体でやっているから)、要するに私が言いたいのは、市議選であれば、たった大学一個分の組織票で、候補者を当選させられるという事だ。
一方で、都議選の八王子選挙区で当選するには約25000票が必要。
これはちょっとした組織票でどうにかなる数字ではない。
衆院選なら10万以上。
そうなるともう、組織票の影響力はかなり小さくなってくる。

国政選挙>地方選挙じゃない

世の中には、国政選挙は国の将来を決めるものだから行くけど、地方選は重要じゃないから行かないという人が多い。
私もかつてはそうだった。
しかし、組織票という物が存在している現状では、国政選挙よりも地方選挙の方が大事なのだ。
私たちの投票で大きく結果が変わる選挙、それが統一地方選。
これ以上、税金泥棒の無能議員をのさばらせないためにも、めんどくさがらずに投票に行こう。

それでも行かない奴は、地方議員の不祥事がニュースになった時に、文句を言う資格はないからな。

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