iPadで簡易NASから動画のストリーミング再生を試す
やりたかった事
iPad（第五世代、容量32GB、一度もアップデ無しのiOS 10.2.1）でAVPlayerHDを使って動画を見ているのだが、動画の転送が遅い（20MB/秒）+容量が少ないので不便。
HDDをWi-Fi接続して、そこから直で動画再生できたら便利だと思い、試してみた。
新しく購入した物
簡易NAS機能搭載のルーター（TP-Link TL-WR902AC）。
失敗してもダメージが少ないよう、一番安い物を購入。
価格は3000円弱。
新品にも拘わらず指紋が付いていてややげんなり。
やはり中国製。
セッティング
このルーターはNTFS形式対応なので、ルーターのUSBポートに普段使っているHDDをそのまま繋げる。
ハードウェアの準備はこれだけ。
今回の用途に必要がないため、インターネット回線のLANケーブルは繋がない。
ソフトの方は、ルーターの初期設定とUSBデバイスの設定（FTP接続のユーザー名とパスワード設定）。
そしてAVPlayerHDでFTP接続の設定。
動画再生時の問題
いざ再生。
ちゃんとストリーミング再生ができてる。
AVPlayerHDの情報が殆ど無いため、ストリーミング再生できるか不安だったが（一度ローカルにダウンロードしてから再生、しかできない可能性もあった）大丈夫だった。
しかし、分かり切っていたことだが、一つだけ不満点。
速度が遅い。
ハイビジョン動画までなら、通常再生や2倍速再生は問題なく動く（フルハイビジョンや4ｋは試してないので分からない）。
だが、シークバーを動かしたときは、ローカル再生ならそれに合わせて割と滑らかに動画のシーンも動くのだが、ストリーミングだと読み込みラグが発生する。
10秒送りとかでもラグが発生する。
1秒未満のラグではあるが、やはり少々気になってしまい、快適な再生はできない。
通信速度
内蔵ストレージのeMMCの速度は100～150MB/秒くらいのようなので、（iPadはストレージ情報非公開な為、実際はどんなものか知らないが、大体このくらいとする）、この速度まで出るルーターであれば、理論上満足のいく再生ができるだろう。
今回のルーターは、公称433MbpsのUSB2.0接続なので、どんなに頑張ってもUSB2.0の実行速度限界20MB/秒しかでない。
実際に速度を計ると10～11MB/秒しか出てない。
内蔵の1/10の速度では仕方ないだろう。
20MB/秒に達しないのかは多分ルーターのせい。
Wi-Fiの速度計測は、有線が100Mbpsなので、やっても意味がないから（Wi-Fi単体の速度を簡単に試す方法は知らない）、他所からデータを持ってくる。
ルーターの実行速度は良くてせいぜい公称最大値の1/3くらいらしい。
これは安物なので1/4で計算したら、だいたい10～11MB/秒くらいになる。
以上より、公称最大値4800Mbps越えでUSB3.0接続の簡易NAS機能ありルーターにSSDを接続したら、理論上内蔵ストレージと同じ速度が出る。
2020年6月現時点ではそんな高性能ルーターは3万円以上かかるので試せないが、その内やってみたい。
まとめ
結局のところ、SDカードが使えたらHDDをWi-Fi接続とかしないで、普通にそっちで動画転送すれば事足りる。
よって、結論。
Appleは糞。