慢性前立腺炎の治療法を色々試した結果
非細菌性慢性前立腺炎の私が、今までに試したものと、その効果についての感想。
私がどうだったかという話なので、全ての人に当てはまるわけではないことに注意。
食品・サプリメント
アルカリイオン水
特に効果は感じられないが、キリンのアルカリイオン水は普通に味が良いので、ミネラルウォーターに拘りがない人は常飲しては。
青汁
効果なし。飲むのが苦痛な人は、無理してまで飲む必要はない。
亜鉛
特に効果は感じられないが、不足しがちな栄養素なので、摂取するのも良いだろう。
ただし、ディアナチュラは危険なので避けること。
ノコギリヤシ
高いので私は試す気になれなかったが、これに金をかけるのであれば、病院に行って薬を貰うのをおすすめする。
薬
抗生物質
グレースビット・ミノマイシン・バクタ配合錠は効果なし。
非細菌性なのに、検出できない未知の菌が~とか言って抗生物質を出す泌尿器科医は無能。病院を変えよう。
セルニルトン
非細菌性前立腺炎患者にはとりあえず出しておけという。一月飲んで明らかな効果がなければ、他の薬に変えるべき。それをしない泌尿器科医は無能。そうなったら別の病院へ。
エブランチル
私はこれが効いた。
もう何年も、日中ちょっと痛みを感じた日は、夜に1錠呑むという生活を続けているが、ほとんど困ることのない日常を送れている。
たまに悪化することもあるが、毎日呑めば2週間もしない内に治まるので、これで十分。
デパス
睡眠薬として夜服用した翌日、前立腺炎が和らいでいるかと言うと、どうだろうか。
効くとしても、そうなるとデパス依存直行なので、危険だからやめたほうが良い。
リリカ
2回目の前立腺炎が治ってから、3回目に再発するまでの間の時期に、肩の痛みでリリカを呑んでいたことから、効果はあったのかもしれない。
しかし、副作用も強く(私の場合はふらつきと体重増加)値段も高いので、おすすめはしない。
サインバルタ(SNRI)
これを服用していた2週間はいつもより調子が良かったので、多分効果はあったと思う。
でも、エブランチル単体とサインバルタ単体だったら前者の方が効き、後者は副作用も強いので、エブランチルで効いてる私が敢えて前立腺炎の為にサインバルタを使う必要はない。
エブランチルが効かない人は、サインバルタ併用を試す価値はあるだろう。
漢方
八味地黄丸
セルニルトンと同程度。
逆にこれで良くなった人がいたら教えて欲しい。
桂枝茯苓丸
3日位ではっきりと効果を感じた。
どうしても病院に行けない何かしらの事情があるなら、ドラッグストアでこれを買って試すのも良いだろう。
ノコギリヤシよりも可能性は高いと思われる。
運動
有酸素運動
下半身の血行が~と言うが、散歩したくらいでは効果は出ないだろう。
ヒップアダクション
内転筋への刺激が、前立腺炎の痛みと近いところに現れるので、効果がありそうに思えるが、多分そんなことはない。
私がこのマシンを使い始めた前と後では特に変わりなし。
バックエクステンション
前立腺炎と腰痛に何かしらの関連があるという説もあるようだが、私の場合は、腰痛をかなりきつい状態からほぼ感じないところまで改善させても、前立腺炎の痛みはあまり変わらなかった。
そもそも腰の筋トレをしたところで腰痛にはそれほど効果がないので、前立腺炎の為だけに敢えてこれをする必要はない。
ブロック注射
仙骨硬膜外ブロック
私はやったことはないが(次に酷くなったらやるつもりでいるのに、毎回エブランチルで間に合ってしまう)、他の硬膜外ブロックを受けた感じ、効果は高そう。
ただし、仙骨硬膜外ブロックは下手な医者がやっても、狙った場所に入らず効果が出ないので、一度これをやって効かなかった人も、担当医の注射の腕に確信を持っていないのであれば、別の医師のもとで再チャレンジする価値はある。1回で諦めないこと。
頚部硬膜外ブロック
首から下の神経のどこかに異常があり、本来痛むはずのない前立腺に痛みの錯覚を感じている場合はやる価値はある。やってくれる医者はまずいないだろうが。
私の場合は、このブロック直後に、普段痛む部分がズキリときて、それから1週間はエブランチルが要らない程度に前立腺炎の症状が治まった。1週間だけだけど。
前立腺炎の奥深さを感じた。
上頚神経節ブロック
星状神経節ブロックのパワーアップ版と言うことで、ストレスが原因の前立腺炎には効果がありそうな感じもするが、私の場合は特に変化なし。
その他
鍼灸
仙骨孔に針を打った所、かなりビリビリきたが、痛みは変化なし。
まとめ
私のおすすめは、まず、エブランチルと桂枝茯苓丸を出してくれる泌尿器科に行き、それらを1周間ほど服用して、ある程度効果があれば継続。
効果がなければ、注射の上手い医者がいるペインクリニックで仙骨硬膜外ブロック(腰痛との関連痛も疑うなら、腰部硬膜外ブロックもありかも)。
それで駄目なら、前立腺以外の神経が異常をきたしているのが、脳が前立腺が痛いと錯覚している可能性があるので、痛みの神経伝達の大元である脊髄に麻酔をかけるために頚部硬膜外ブロック。
それでも効かないなら、脳そのものがおかしくなっているとうことで、一縷の望みをかけて上頚神経節ブロック。
この順序で試して痛みが一切減らなかったらもう諦めよう。
おそらく8割位の患者はエブランチルと桂枝茯苓丸で相当改善するはずなので、慢性前立腺炎だけど近くの泌尿器科がセルニルトンしか出さなくて、しょうがなくそれを何ヶ月も続けているという場合は、ぜひ一度これらを出してくれる病院へ。
サイト上に前立腺炎についての詳しい記述がある診療所は、丁寧な診察をしてくれる可能性があるので、そういう所を探そう。
逆に前立腺炎の話が一切書いてないような診療所は、この病気に対しての知識も情熱も薄いので、避けた方が良いだろう。