漫画村のアクセス規制に賛成している奴はIQが低い
政府のプロパイダーへのアクセス遮断要請を「良くやった」とか言ってる馬鹿が大勢いるので注意喚起としてこの記事を上げる。
多少書き方が過激だが、賛成派の人は最後まで読んで欲しい。
読んだ上で、反対に考えが変われば、あなたは馬鹿なのではなく、知識が足りなかっただけなので問題はない。
これを読んでもまだ賛成だと思う奴は救いようがないので、液体窒素で固めた豆腐の角にこめかみをぶつけて死ね。
まず、この問題が荒れるのは、出版社の主張に無理があるからだ。
それで焦点がぶれてしまい、議論が本質から遠ざかってしまう。
「漫画村のせいで1兆円の経済的損失が出ている。漫画が売れないのは違法ダウンロードのせい」
わざとやってんのかという位のガバ理論だ。
漫画村は悪だ。
誰が何と言おうと悪である。
しかし、このような若干ずれた意見には、漫画村は潰すべきだと思っている人も反論したくなるだろう。
世の中には、論理的におかしいことは突っ込まずにはいられない病的な方々が存在する。
私もそうだ。
初めに後半部分から簡単に。
「音楽と映画は違法ダウンロードが刑事罰になり、それなりの抑止効果(動画投稿者が逮捕を恐れてニコニコでアニメMADが激減したり、P2Pのノード数も半減)が出ているけど、その業界の売り上げは回復したの?」
「娯楽の多様化」
「漫画家増えすぎて全体のクリティ低下」
次に前半部。
漫画好きは3つに分けられる。
1:タダで読めても単行本を買う
2:タダで読めないなら単行本を買う
3:タダでしか読まず絶対に単行本は買わない
漫画村があることで問題となるのは2の人たちのみだ。
3の奴らはどうしようもないのでもう放っておくしかない。
それを、全部合わせて1兆円の経済的損失とか言うからおかしくなる。
私は漫画村を見たことが無いので、もしかしたら間違っているかもしれないが、漫画村ではどんな作品でも読めるかと言ったらそんなことはないはず。
毎月何百冊と新刊が出てる中、それらが全てアップロードされているわけはない。
恐らく、どんなに多くても全体の3割。
マイナー作品はまず漫画村では読めないので、自分で買うしかない。
また、最新刊は発売日にはアップロードされない。
全十数巻の内、最後の2巻だけアップロードされてないという場合もざらにある。
そうなると、途中までは漫画村で読んで、続きが気になり、来るか分からない何時か違法アップロードされる日を待てず、残りの巻を購入することだってある。
漫画村が無ければ、途中までも読まなかったわけで、数巻分は経済的なプラスになるわけだ。
場合によっては、例えば、5巻までが違法アップロードされていて、その後続きを毎回新刊で買い続けた作品が、20巻まで続けば、無料で読んだ分より、多くの巻数を購入することになる。
これを経済的損失と言うのか。
大半の人間は欲望を自制できない。
軽い気持ちで漫画村を使うような人達ならなおさら、続きが違法アップロードされるのを待つことに我慢なんてできない。
大手出版社に就職できるような優秀さんたちは、そこらへんの事情はわかってないだろう。
他にも、1のパターンで、毎週ジャンプは違法ダウンロードして、ワンピースだけ読んで、単行本は本屋で買うという人もいるだろう。
ジャンプが違法ダウンロードできるのであれば、ワンピースもダウンロードできる。
だけど単行本はちゃんと買う。
このように違法ダウンロードと言っても様々な人がいるわけで、これらをひと括りにして、1兆円の経済的損失が~とか言うから、それは違うと反発されるのだ。
とは言え、違法ダウンロードのプラマイを考えたら、確実にマイナスの方が大きいに違いない。
しかし、細かな数値が分からないし、分析するのは不可能だ。
だから出版社は具体的に幾らだとか言わない方が良い。
では、出版社は何と主張すればいいのか。
「漫画家が一生懸命描いた作品を利用して、何も生み出してない犯罪者が莫大な広告収入を得ている。こんなことが許されるのか」
こう言われてしまえば、論理的な反駁はできない。少なくとも私は。
と、ここまでが前置き。
長くなったが本題はここから。
プロパイダーへのアクセス遮断は何がいけないのかという話。
憲法に書いてあるからとか、そんな簡単なことではない。
憲法の中にはゴミみたいな条文もあるので、それだけを理由にはできない。
憲法とは、国家権力を制限する為にある。
通信の秘密は、まさにその通りのものだ。
アクセス遮断すれば、表面上漫画村問題は解決する。
しかし、新たにより深刻な問題が生じる。
遮断対象を政府に自由に決めさせていいのか。
漫画村は著作権侵害だからアクセス禁止。
これをやり始めると将来的に大変なことになる。
「中国や韓国を批判するサイトは、ヘイトで人権侵害を煽るからアクセス遮断」
「安倍政権をデマや印象操作で批判するサイトは名誉棄損だからアクセス遮断」
右左関係無く、多大な弊害を被る可能性がある。
こうなると、民主主義が脅かされ、自由な言論ができなくなる。
漫画家には悪いが、たかが著作権侵害でこんな前例を作っていい訳が無い。
このやり方でどのくらいの漫画家の収入が増えるかは知らないが(多分変わらない)、国民全体で見た時、これによってもたらされるメリットよりもデメリットの方が、何十倍何百倍と大きいのは明らかだ。
(これで良くなるかも不確かな)漫画家の生活と民主主義のどちらが大事か、アクセス規制賛成派の人は考えて欲しい。
だからと言って、海賊版サイトを野放しにしろということではない。
他にできる対策があるのに、一番簡単だからとアクセス制限を選ぶ政府に私は不信感を覚える。
もしかしたら本当に言論統制の布石なのではないかと感じるくらい、私は自民党は信用していない。
アクセス制限ではなく、政府がすべきことは、まず検索エンジンに違法サイトを表示させないように要請する。違法サイトへのリンクがあるブログ等はSEOペナルティ。
SNSで拡散されるというなら、違法サイトへのリンクを張ったアカウントは凍結。書き込みも即削除。
プロパイダーではなく、個々のWEBサービスに対応させるべきだ。
違法サイトにはウイルス感染などの様々な危険があり、それでも使う奴の殆どは、分別のつかない中高生か、漫画を買う金も稼げない底辺層の大学生や社会人だ。
そういう人達は、基本知能が低いので、検索エンジンとSNSにリンクが無ければ、違法サイトには辿り着けない。
これで利用者の9割は制限できるのではなかろうか。
違法サイトの収入元は主に広告であり(最近はマイニングとかもあるのか?)、違法サイトに出される広告はエロやフィッシング詐欺やサラ金等だ。
どれも低知能しか踏まず、比較的賢い利用者のアクセスは利益にならない。
利益にならなければ、違法サイトは潰れる。
ならば阿呆のアクセスを制限できればそれで十分だと言えよう。
プロパイダーに制限させれば100%アクセスを無くせるが、利用者の1割は狡賢く、当選することしか能の無い実務力に乏しくITの事なんか全然分かっていないおじいちゃんたちが足りない頭で対策しようと、別の方法を考え簡単にすり抜けてしまうので、そこはもう諦めてもらおう。
憲法に抵触してまで0にしようとせず、手間はかかるが比較的安全なやり方で大幅減を目指す。
これが現実的で、より国民の為の政治ではないだろうか。
今回の件に関して、民主主義を損なう可能性という危うさに気付いていない人が多すぎるので、めんどくささに堪えてこの長文を書いた。
どうせこんなブログの記事なんて10人ちょいしか読まないかもしれないが、それでも上げなきゃいけないと思う位、私は政府のやり方に危険性を感じている。
少しでもPVが増えるように、無理やりIQという単語を入れたので、もし目にとまった人は、アクセス制限について一考して頂きたい。
IQの高い人なら政府がやってはいけないことに手を出そうとしていることが分かるはずだ。