衆院選(2017)でどの政党に投票すべきか(比例編)
直接このページに来た方は、前回の小選挙区編からご覧ください。
続いては比例代表。
東京ブロックを例に解説します。
これは都議選には無かったので、少し詳しく書きます。
比例代表制と名簿
皆さん、比例代表の仕組みはご存知でしょうか。
惜敗率の意味を知らないのは少々問題です。
よく分からないという方は池上彰の番組でも見て勉強してください。
ただしあの人は中立を装った左翼側の人間なのでそこは注意しましょう。
簡単に説明すると、比例で獲得した票の分だけ名簿の上から順に当選できるというものです。
2014年衆院選の比例東京ブロックの名簿を見ると、例えば公明党は以下のようになっています。
1:高木 陽介 経産副大臣
2:高木 美智代 党政調副会長
3:村中 克也 党都局次長
4:荒神 享佑 党職員
見ての通り、より当選して欲しい重要な役職の奴が上の順位になってますね。
公明党は分かりやすい順位となっていましたが、一方の自民は(長くなるので載せませんが)1位が24人続き、25位から1ずつ下がっていくものでした。
同じ順位の候補者は、惜敗率(小選挙区でどれくらい僅差で負けたか)が高い順で当選するのですが、自民逆風じゃない限りどうせ1位は全員当選するので、今回はそんなに気にしなくてもいいでしょう。
比例ではこの名簿が大事な要素です。
小選挙区は候補者を、比例は政党を選んで投票するものだと考えている人が多いかもしれませんが、そんなことはありません。
比例もちゃんと候補者を見ましょう。
議席数予想
名簿の候補者を調べるにあたって、まずは議席数予想をします。
先にこれをしておかないと、全候補者を調べなければならないからです。
前回の結果
政党 | 除数 | 議員名 | 名簿順位 | 重複立候補 | 惜敗率 | 歴 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 自由民主党 | 1 | 秋元司 | 1 | 東京15区 | 96.84% | 前 |
2 | 民主党 | 1 | 長島昭久 | 1 | 東京21区 | 98.06% | 前 |
3 | 自由民主党 | 2 | 松本文明 | 1 | 東京7区 | 79.94% | 前 |
4 | 日本共産党 | 1 | 笠井亮 | 1 | なし | - | 前 |
5 | 維新の党 | 1 | 落合貴之 | 1 | 東京6区 | 80.20% | 新 |
6 | 公明党 | 1 | 高木陽介 | 1 | なし | - | 前 |
7 | 自由民主党 | 3 | 鈴木隼人 | 25 | なし | - | 新 |
8 | 民主党 | 2 | 松原仁 | 1 | 東京3区 | 96.31% | 前 |
9 | 自由民主党 | 4 | 前川恵 | 26 | なし | - | 新 |
10 | 日本共産党 | 2 | 宮本徹 | 2 | なし | - | 新 |
11 | 維新の党 | 2 | 初鹿明博 | 1 | 東京16区 | 57.54% | 元 |
12 | 自由民主党 | 5 | 若狭勝 | 27 | なし | - | 新 |
13 | 公明党 | 2 | 高木美智代 | 2 | なし | - | 前 |
14 | 民主党 | 3 | 菅直人 | 1 | 東京18区 | 84.68% | 前 |
15 | 自由民主党 | 6 | 赤枝恒雄 | 28 | なし | - | 前 |
16 | 日本共産党 | 3 | 池内沙織 | 3 | 東京12区 | 50.53% | 新 |
17 | 維新の党 | 3 | 木内孝胤 | 1 | 東京9区 | 53.34% | 元 |
東京ブロックは上表の通り、全17人中、自民6、公明2、民主3、共産3、維新3人が当選しました。
また、自民は名簿1位でない候補が、4人当選しています。
今回の予想
私の予想は、これを書いている段階では(10/12)自民5、公明2、希望3、立憲民主3、共産2、維新2です。
また、自民は名簿1位でない候補が、2人(24位、25位)当選すると予想します。
前回の選挙とは状況が大きく変わっているので、全然違っていても怒らないでください。
投票先の選別
立憲民主・共産・社民と、宗教団体の公明・幸福実現党は、国民の為に政治をする気はないので、候補から外します。
東京ブロックは9つの候補の中から上記を除くと、自民・希望・維新・日本のこころ・支持政党なしが残ります。
この中から投票先を選びましょう。
自由民主党
25位まで当選と予想したので、そのあたりの候補者を調べます。
安藤高夫(24位)
以前の選挙に民主党から立候補。
この時点でアウト。
高木啓(25位)
元都議。
前都議会選で日本のこころから推薦ということで、なくはない。
与謝野信(26位)
高学歴エリート。
当選する可能性のある候補はこの辺り。
良くもなく、かと言って極端に悪くもなく、相変わらず自民らしいという印象です。
希望の党
名簿は23人が同率1位なので、小選挙区で負ける人の中から、惜敗率が高そうな4人を予想します。
3人当選と予想しているので、惜敗率3位4位辺りを見なければならないのですが、めんどくさいのでやりません。
私は希望の党に入れるつもりは毛頭ないので、飛ばします。
希望の党が選択肢に入っている人は、東京都の小選挙区に立候補している23人を全員調べて、比例で当落がギリギリの人を予想し、その人に投票したいかどうかで判断してください。
日本維新の会
2人当選と予想したので、名簿1位から3位を見ましょう。
木村剛司(1位)
民主や生活の党(小沢)を渡り歩いている点から、無しです。
小林学(2位)
ぱっと見、おかしな点は見受けられませんでした。
公式ページに書かれた政策を読むに、維新らしい候補だと思います。
中津川博郷(3位)
元民主ではありますが、経歴(過去の所属団体等)を見ると、まともな候補のように思えます。
1位が駄目なのが惜しいです。
維新支持者は投票しても良いでしょう。
日本のこころ
まず当選しないので、候補者を調べる必要はありません。
今までの日本のこころの働きを評価する人は投票しましょう。
私はここに投票します。
支持政党なし
まず当選しないので、候補者を調べる必要はありません。
支持政党がないからといって、ここに投票するのではなく、この党の政策に共感できるのであれば投票しましょう。
まとめ
全比例区に於いて、希望の党は旧民主だらけで危なっかしいので、避けるのが無難です。
東北ブロックと東京ブロックは、弱小政党ながら責任野党の役割を果たした日本のこころへの投票をお勧めします。
中国ブロックは杉田水脈が重複無しのトップなので、自民に入れるのが良いでしょう。
他の選挙区は知らないので、各々で調べてください。
名簿の候補を見て自民か維新に、奇跡的に全候補まともな地区があれば希望の党に投票しましょう。
それと、国民審査も忘れずに。