睡眠薬に頼ったら人生終わり?
睡眠薬を使う
よく眠れる
だんだん効きが悪くなる
効かないなら睡眠薬を止める
以前よりももっと眠れなくなる
睡眠薬を再開
効きが悪いので量を増やす
耐性ができる
更に量を増やす
更に耐性ができる
限界まで量を増やす
それもやがて効かなくなる
自己判断でオーバードーズ
薬物中毒
精神科送り
治療の果てに閉じこめられ 幻覚の中で壁を叩く
人生終了
以前の私はそう考えていた。
で、実際に色々と呑んでみて一年ほど経った今の印象は、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬に関しては大体合ってる気がする。
私の場合、3日続けただけで、初日より効果が落ちている実感があった。
体質によって細かい違いはあるだろうが、耐性がつくことを前提で呑み始めるべきではなかろうか。
反動に関しては、私は3日でやめたので、特に前より眠れなくなる事はなかった。
頓服薬として、翌日に大切な予定がある時など、月に数回使う程度であれば、それほど問題にはならないだろう。
しかし、これは耐性についてのみの事で、依存性に関してはまた話が変わってくる。
実際に服用した身として、睡眠薬の中でもデパスの依存性は強いと思う(リスミー、エバミールはそれほどでもない。セルシンは依存性を感じるが、それ以前に睡眠薬とは認めない)。
初めて服使用した時、強い眠気と全身の脱力感が訪れ、はっきりとした効果を感じた。
それ以降、肩こりや腰痛が酷いと、体があの脱力感を求めて、デパスが欲しくなる。
この程度であれば、胃が痛い時にH2ブロッカーが呑みたくなるのと同様で、依存とは言えないかもしれない。
問題はここからだ。
誰しも月に一度くらいは、何となく調子の悪い日があるだろう。
自律神経失調気味の人は、例えば私の場合、言葉で説明するのは難しいのだが、失神寸前の際の不快感を少し薄めたものが、夜中に10分程続いたりして、どうしようもなく苦しくなることがある。
そのような時、何故だかデパスを呑めば治るような気がしてくるのだ。
以前感じた効果は、眠気と脱力だけなのに、それとは関係のない漠然とした具合の悪さにも、デパスを呑んだら良くなるという根拠のない自信が湧いてくる。
論理的な理由がないのに、薬を呑んだら楽になれると思ってしまったら、これはもう依存性が高いと言わざるを得ない。
どうしても必要ではない状態で何となく呑みたいと思った際に、その欲求に抗えない意志の弱い人間は、手を出さない方が賢明だ。
まとめ
ベンゾジアゼピン系(特にデパス)は依存性が高いのでおすすめはできない。
ベンゾを常用し始めたら、タイトル通り、人生が終わる可能性が出てくる。
だからと言って、じゃあ全く睡眠薬は使わない方が良いのかというと、そんなことはない。
不眠→ストレス→自律神経失調症→慢性的な体調不良になると、生活の質が著しく下がってしまう。
副作用の少ない睡眠薬を上手に使えるのであれば、それは悪いことではないだろう。
そういう訳で、次回、非ベンゾジアゼピンだったら良いのか?