ベルソムラが効かない人に試してほしいこと
前回、非ベンゾは耐性がつくのが問題だと書いた。
そこで登場するのが、耐性がつかない睡眠薬、ロゼレムとベルソムラ。
しかし、この二つにも問題がある。
ベンゾ非ベンゾに比べてかなり効果が弱い。
ロゼレムの使用感は以前に書いたが、中程度の不眠症患者にとっては実用的なレベルではない。
一方のベルソムラは、ここに書いたように最初は十分に役に立つ睡眠薬だと思っていた。
しかし最近気付いた事がある。
ベルソムラは漢方と同時に服用しないと効果がない。
私が初めてベルソムラを呑んだ時、数ヶ月前から抑肝散加陳皮半夏(不眠用の漢方)を服用していた。
ある時期、吐き気が激しく漢方を呉茱萸湯に切り替えたところ、全くベルソムラが効かなくなった。
それから2カ月後、抑肝散に戻すと、また前と同じように効いた。
なので、もしベルソムラを処方されて、あまり効かないという人は、一緒に不眠用の漢方を試してみては。
私は通常入眠に2時間掛かり、抑肝散単体でもベルソムラ単体でもその時間は変わらないが、同時に呑めば1時間になる。
もしかしたら他の人でも同じことが起こるかもしれない。
ただし、その際の注意として2つ。
まず、漢方は2~3ヶ月呑み続けること。
不眠用の漢方は即効性がない。
眠りたいその日にだけ呑んでも無意味だ。
毎日呑み続けることで少しずつ効果が出てくる。
そして、自分に合った漢方を呑むこと。
不眠用の漢方はいくつか種類がある。
私は色々試して抑肝散加陳皮半夏が一番ということになった。
合わない物を呑んでもあまり効果が出ない可能性が高いと思われるので、優秀な漢方の専門家にちゃんと選んでもらおう。
これでまだ眠れなければ更にロゼレムも同時に使ってみよう。
前に一度やったことがあるが、普段よりも良く効いた。
比較的低コスト低リスクでできるのはここまでだと思う。
それでも駄目なら後はブロック注射を試してみる事をお勧めする。